昨今の世の中は愛煙家にとっては強烈な向かい風です。
- 喫煙所はドンドン無くなり
- 家のベランダでもタバコを吸えず
- 居酒屋でも禁煙
- タバコの値段はうなぎのぼり
というような恰好。
そんな状況の中で、たばこメーカー各社は加熱タバコに力を入れています。
加熱タバコは従来の紙巻きたばこよりも臭いや有害成分がカットされていると話題ですよね。
現在日本でメジャーな加熱タバコは、IQOS、プルームテック、gloの3製品。
- 種類がいろいろあって分からない
- それぞれのメリットは?
- で、結局どれがおすすめ?
という方に向けて、今回はIQOS、プルームテック、gloを実際に使って感じたメリットやデメリットをまとめました。
記事のざっくりした内容
加熱タバコって?
加熱タバコとは、タバコに直接火を付けずに加熱して水蒸気を発生させる製品です。
加熱式タバコとは
タバコを燃焼させずに加熱するものである。タバコ葉を加熱し、ニコチンを含むエアロゾルを生成する。こうした製品は喫煙行動の特徴をもっている。燃焼製品に似せて設計されている。(出典:Wikepedia)
通常の紙巻きたばこよりもタバコ臭さが軽減されていて、部屋で吸っていても臭いが残りづらいのがメリットです。
加熱タバコの種類
現在日本国内での加熱タバコのシェアはIQOS、プルームテック、gloの3種類で独占しています。
まずはそれぞれの製品の特徴を解説していきます。
IQOS
IQOSはフィリップモリス社から販売されている加熱式タバコです。
IQOSは日本で一番最初に加熱式タバコとして販売されました。
現在でも日本の加熱式タバコシェアの8割を獲得している日本で一番メジャーな加熱式タバコです。
IQOSの特徴は、加熱式タバコの中では吸いごたえが抜群にあるところです。
IQOSの詳しい使用レポートはヘビースモーカーがアイコスを半年使って分かったメリットとデメリットからどうぞ
プルームテック
プルームテックは日本たばこ産業(JT)から販売されている加熱式タバコです。
プルームテックは2016年に販売が開始されましたが、販売開始当初福岡限定発売かつ品薄で入手困難でした。
2018年に入ってようやく安定的な入手が可能になりました。
プルームテックの特徴は、他の加熱式タバコに比べて低音で加熱するのでタバコ特有の臭いが抑えられているところです。
glo
gloはブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンから販売されている加熱式タバコです。
gloは2016年に仙台で先行発売が開始され、2017年から全国販売がスタートしました。
gloの特徴は、タバコスティックを全方向から加熱することです。
360°加熱を採用することで、よりタバコらしい風味を生み出しています。
加熱タバコを比較
ということで、IQOS、プルームテック、gloの3製品をいろいろな観点から比較してみたいと思います。
臭い
紙巻きたばこから加熱式タバコに変える大きな理由が「タバコ特有の臭い」ですよね。
IQOS
もちろん紙巻きたばこよりも臭いが少なくなっていますが、IQOS独特の臭いがあります。
むしろ、普通の紙巻きたばこよりもIQOSの方が臭いと感じる方もいます。
僕も実際にIQOSを使っていましたが、独特のIQOS臭に慣れるまでは結構苦労しました。
IQOSの臭いは、例えるなら生乾きの臭いです
プルームテック
プルームテックにタバコ臭は殆どありません。
無臭と言っても差し支えないです。
IQOSと違い、プルームテック独特の臭いというものもありません。
車の中やリビングでの喫煙でも全く気にならない臭いです。
glo
gloの臭いは、プルームテック以上IQOS以下です。
IQOSの独特な臭いこそ少ないですが、プルームテックほど無臭ではありません。
車内やリビングでの喫煙だと臭いが気になりますが、自分で使う分には残り香が少ないです。
満足感
愛煙家がタバコに求める一番の要素が「満足感」ですよね。
IQOS
IQOSを吸った後の満足感は紙巻きたばことほぼ同じ位感じ。
IQOSは「約6分間の使用」もしくは「14回吸引」で一本の喫煙が終わる仕組みになっています。
実際に使った感想としては、結構ちょうどいい時間設定です。
IQOSを吸い終わった後は、タバコを吸った後独特の脱力感やリラックス状態を感じられます。
プルームテック
加熱式タバコの中では一番満足感が少ないです。
プルームテックは「50回の吸引」で本体が点滅する仕組みになっています。
プルームテックを使っている感覚は、ほとんどニコチンフリーの電子タバコを使っている感覚と同じです。
なので、タバコ特有の満足感は得られません。
紙巻きたばことプルームテックは全くの別物だと考えてください。
glo
gloは紙巻きたばこに近い満足感を得られます。
gloは「約3.5分間」で1本の喫煙が終わる仕組みになっています。
IQOSがヒートブレードで下から加熱するのに対し、gloは360°加熱するので紙巻きたばこに近い満足感です。
紙巻きたばこを吸っているときって、先っぽが均等に燃えていますよね。
gloはそれを出来るだけ再現しているため、紙巻きたばこに近い満足感を得られます。
使いやすさ
加熱タバコを使う上では、使いやすさも選ぶうえで重要な要素です。
どんなにタバコに近いものでも、使い勝手が悪いと定着しません。
IQOS
IQOSを使うには、ケースから本体を取り出してIQOS専用のスティックを本体に差し込みます。
そして、加熱開始ボタンを押すことでタバコを吸う準備は完了です。
IQOSは他の加熱式タバコに比べて数までの手順が若干多いんですよね。
また、専用スティックに当たりはずれがあるのもマイナスポイントです。
たまにIQOS本体への刺さりが悪いものがあるんです。
割合的には1箱に1~2本。
また、ケースに本体が上手くしまわれていなかった場合、正常に充電されません。
再充電には2分くらいかかります。
タバコが吸いたくなる瞬間は、突発的なものです。
タバコが吸いたくなったタイミングでタバコが吸えないのはかなりのストレスを感じます。
さらに、IQOSは連続でタバコを吸えないんです。
ヘビースモーカーの僕としては、連続で吸えないのは結構なデメリットでした。
プルームテック
プルームテックは、本体に専用カプセルをはめて吸引するだけで吸えます。
電源を入れてタバコを温める手間がありません。
IQOSやgloと違い、すぐにタバコを吸えるのはとてもいい点です。
また、IQOSやgloが一本ずつの吸いきりタイプなのに対し、プルームテックは必ずしも吸いきる必要はありません。
つまり気軽にタバコを吸えるんです。
glo
gloは本体上部の蓋をスライドして、スティックを差し込み本体中央のボタンをバイブするまで長押しすればタバコを吸えます。
タバコを温める仕組みはIQOSと似ているんですが、gloは本体に直接スティックを挿すタイプのため充電されていないというトラブルがありません。
また、連続で喫煙できるのもgloの大きなメリットです。
IQOSは連続喫煙ができないので、結構イライラするんですよね。
さらにIQOSと違い、本体全体でスティックを加熱するためスティックの刺さりがいいです。
途中でスティックが折れる割合もIQOSより少なく感じます。
フレーバーの種類
タバコのフレーバーの種類も各社いろんな特色があります。
どんなに使いやすくても、好みのフレーバーがないと使いたくないですよね。
IQOS
IQOSのスティックは日本国内では、レギュラータイプ、メンソールタイプ、廉価版のHEETSの3種類11銘柄が販売されています。
- レギュラー系:レギュラー、バランスドレギュラー、スムースレギュラー
- メンソール系:メンソール、ミント、パープルメンソール、イエローメンソール
- HEETS:ディープブロンズ、バランスドイエロー、クリアシルバー、フレッシュエメラルド
IQOSの人気フレーバーは、メンソール系です。
レギュラー系はかなりクセが強いので、慣れるまで時間が必要かもしれません。
プルームテック
プルームテックのカプセルは、メビウスとピアニッシモの2種類8銘柄が販売されています。
- メビウス系:レギュラー、メンソール、ブラウンアロマ、ミックスグリーンクーラー、レッドクーラー、パープルクーラー
- ピアニッシモ系:ストロベリーマンゴーピンク、レモンティーゴールドアロマ
レギュラー系は、レギュラー、ブラウンアロマ、レモンティーゴールドアロマの3銘柄。
メンソール系は、メンソール、ミックスグリーンクーラー、レッドクーラー、パープルクーラー、ストロベリーマンゴーピンクの5銘柄です。
他の加熱タバコに比べて種類こそ少ないですが、それぞれのクオリティがとても高くくせも少ないのが特徴。
glo
gloのスティックは、ネオスティックとネオの2種類18銘柄が販売されています。
- ネオスティック系:ブライト・タバコ、スムースフレッシュ、フレッシュミックス、インテンスリーフレッシュ、リッチタバコ、シトラスフレッシュ、スパークフレッシュ、ダークフレッシュ、ミントブースト、ベリーブースト
- ネオ系:ネオダークプラススティック、ネオローストプラススティック、ネオフレッシュプラススティック、ネオダークフレッシュプラススティック、ネオブーストベリープラススティック、ネオブーストミントプラススティック、ネオブーストミントプラススティック、ネオクリーミープラススティック
加熱タバコの中で一番種類が多いので自分に合った銘柄を選びやすいです。
また加熱タバコの中で一番価格が安いのでお財布にも優しいんですよね。
充電時間とバッテリー容量
紙巻きたばこならライターがあればタバコを吸えますが、加熱タバコだとそうもいきません。
本体が充電されていないと喫煙できません。
IQOS
IQOSは約90分でケースをフル充電できます。
フル充電することで20回分の喫煙が可能です。
つまり、フル充電で1箱分吸えるというわけですね。
本体の充電は、マイクロUSBケーブルで行えます。
スマホ用の充電器だけで充電できるのもメリットです。
プルームテック
プルームテックは約90分で本体をフル充電できます。
フル充電することで250回分(カプセル5個分)の吸引が可能になります。
プルームテックの充電は、本体を買った時に付属している専用のチャージャーをUSBポートに差し込み、チャージャーにねじ込む形で充電します。
プルームテックはIQOSやgloと違い、専用のチャージャーがないと充電できないのはデメリットです。
家にチャージャーを忘れた場合は、充電できなくなってしまいますからね。
glo
gloは約180分で本体をフル充電できます。
他の加熱タバコに比べてフル充電までの時間が1.5倍ほどかかるのはデメリットです。
gloの充電は、マイクロUSBケーブルで行えます。
IQOS同様、スマホ用の充電器だけで充電できるのはメリットです。
掃除やメンテナンスの頻度
加熱タバコは定期的な機械の掃除が必要です。
メンテナンスのしやすさも加熱タバコを選ぶうえでは重要な要素ですよね。
IQOS
IQOSはかなりの頻度でメンテナンスが必要です。
体感的には1箱吸ったら一回掃除が必要なんですよね。
スティックを加熱する部分に黒いすすみたいなものの塊が溜まります。
クリーナーが付属してくるんですが、付属のクリーナーだけでは完全に掃除しきれません。
掃除をしないとタバコの風味が落ちてしまいます。
僕は電動クリーナーと電子タバコ専用の洗浄液を使って掃除していました。
プルームテック
プルームテックは、本体と吸い口が独立しているので掃除の必要がありません。
僕みたいな面倒くさがり屋はすぐにメンテナンスを忘れるので、掃除の必要がないのはとてもありがたいです。
glo
スティックを温める方法の都合上、IQOSよりもメンテナンスの頻度は少なくてもOKです。
体感では、2~3箱吸ったら掃除が必要。
とは言っても掃除が必要なのはプルームテックに比べると面倒くさいです。
掃除をしないと、タバコの風味が薄れたり、苦みを感じたりします。
付属のブラシをスティックを差し込む部分に入れてゴシゴシしたあとに、綿棒に洗浄液を付けてメンテナンスしていました。
加熱タバコは互換機がたくさんあります
タバコメーカー各社からそれぞれ専用のデバイスが販売されています。
しかし純正品はどこかしらにデメリットがあるんですよね。
さらに本体が高い。
これだと気軽に試せませんよね。
なのでアイコス、プルームテック、gloそれぞれに互換品が用意されています。
互換品はそれぞれが抱えているデメリットを解消した商品。
アイコス(IQOS)の互換品
アイコスの互換品でおすすめなのがACE。
従来のアイコスのデメリットであった「連続で吸えない」ということを解消しています。
さらにアイコスよりも高い温度で加熱しているので、吸いごたえの面でもアイコスよりあるんですよね。
新型アイコスは確かに従来のアイコスにあったデメリットをなくしていますが、その分値段も上がりました。
ACEはアイコスのデメリットを解消しながら、値段は新型アイコスよりも安い。
詳しくは「IQOSを吸うなら純正よりもACE!連続吸引可能で吸いごたえも抜群な次世代タバコ」で解説しています。
もう一つおすすめの互換機はiSMOKE。
iSMOKEのメリットはカラーバリエーションが豊富なこと。
6色の中から選択できます。
- ブラック
- シャンパンゴールド
- パールホワイト
- シルバー
- シャインピンク
- シャインブルー
純正品のアイコスを使っていると、どうしても他人と色がかぶってしまいますよね。
「飲み会の時、テーブルに出していたらどれが自分のものかわからなくなった。」
なんて経験ありませんか?
iSMOKEは派手なカラーバリエーションを誇っているので、他人と被ることはないです。
吸いごたえは純正品とほとんど変わりません。
それなのに本体はスティック状になっているので、バッグの中に入れてもスマートに収まります。
本体重量は約30g。
さらに互換品には珍しくメーカー保証もついています。
プルームテックの互換品
プルームテックに関しても互換品が存在しています。
プルームテックは特に純正品と互換品の差がすごいです。
あんまり純正品を下げることは言いたくないですが、純正品は吸っている感じがほとんどしない。
僕は互換品と純正品どちらも持っていますが、基本的に使うのは互換品です。
性能面で純正品が互換品より優れているところが僕には見つかりませんでした。
僕が使っているプルームテックの互換品はUmoot。
まず値段が圧倒的に安い。
バッテリー2本入りで1250円。
一本当たり600円くらいです。
さらに出力も大きいので吸いごたえも抜群。
純正品買うよりも断然Umootのほうがおすすめです。
gloの互換品
gloは加熱タバコの中でもあまり互換品が販売されていません。
一番後発組であるのが理由ですね。
最近になってようやく互換品であるocean-Cが発売されました。
見た目も本家gloそっくり。
互換品であるocean-Cの特徴は何といっても温度調節機能。
VAPEのアトマイザーにはよくついている機能ですが、加熱タバコには今までついているものは見たことありませんでした。
自分で温度を調節できるので、吸いごたえを自分好みにアレンジできるんです。
温度調節機能は僕の中で革命でした。
今までありそうでなかった機能ですよね。
自分に合った加熱タバコを見つけて快適な喫煙ライフを!
今回は加熱タバコは結局どれがおすすめ?iQOSとプルームテックとgloを経験談付きで徹底的に比較という記事でした。
昨今の禁煙ブームで、加熱タバコにはかなりの注目が集まっています。
IQOS、プルームテック、gloともにいいところが存在します。
この記事を読んで、自分に合った加熱タバコを見つけてください!
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