大人の趣味の代表格の麻雀。
最近ではネット麻雀も普及して、『レジャー白書2017』によると麻雀人口は500万人、市場規模は490億円と言われています。(参考:レジャー白書2017)
でもネット麻雀を通じて麻雀を知った若い世代にとって、フリー雀荘デビューするというのはかなりハードルが高いと思います。
「イカサマに巻き込まれたらどうしよう」
「怖い人がいっぱいいるんじゃないか」
という理由で二の足を踏んでしまいますよね。
実際僕はネット麻雀で麻雀にはまりましたが、フリー雀荘デビューするときはかなり不安でした。
なので今回は現役雀荘メンバーの僕が、初めてフリー雀荘にデビューする人が不安にならないように雀荘のイロハからいい雀荘の見分け方まで全部教えちゃいます!
そこのフリー雀荘デビューしようとしている君!!
雀荘にいく前に絶対これ読んで!!!
記事のざっくりした内容
1:そもそもフリー雀荘って?

まず、フリー雀荘と言われても行ったことがない人にはピンと来ないと思います。
雀荘には大きく分けて
- セット雀荘
- フリー雀荘
の2種類あります。
セット雀荘
セット麻雀のみを行っている雀荘です。
セット麻雀とは仲間内だけでやる麻雀のことです。
家族で正月に集まったときにやる麻雀を外で雀卓を借りてやるような感じです。
一般的には1時間で一卓につきいくらというような形です。
ルールやレートなどは仲間内で決めます。
セット麻雀のみを取り扱う雀荘もありますが、ほとんどの雀荘ではフリー雀荘と兼ねています。
フリー雀荘
今回のメインである雀荘の営業形態です。
セット麻雀が仲間内でやるのに対し、フリー麻雀は知らない人4人(3人)で卓を囲んで麻雀を打ちます。
ルールやレートは店によって違います。
セット麻雀が1時間一卓いくらで料金が発生するのに対し、フリー麻雀は1ゲーム終わった時点でその都度ゲーム代とレートに応じた勝ち負けを精算します。
ゲーム代については後で詳しく書きます。
ここで問題なのが、フリー雀荘では(ノーレート麻雀、健康麻雀を除き)卓を囲んだ客同士で金銭の移動があります。
日本の法律ではギャンブルは禁止されています。
しかしフリー雀荘ではギャンブルが行われており、事実上黙認されている形です。
店側は大々的にギャンブルをしていることを公表出来ません。(公表すると賭博開帳罪に問われる)
なので体裁上はたまたま集まった人に卓を貸しているという形を取っています。
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2:雀荘のメンバーってなにするの?

僕は現役の雀荘メンバーです。
「雀荘メンバーって何?」
と思われた方が大半だと思います。
雀荘のメンバーとは雀荘内でお客様に飲み物を出す給仕係です。
雀荘で働くスタッフのことですね。
雀荘メンバーについては女の子こそ麻雀店でのアルバイトをおすすめする理由を見てみてね!
またお客様が4人集まらなかった場合はお客様と一緒に麻雀を打ちます。
むしろお客様と麻雀を打つことが仕事のメインです。
「麻雀で遊びながら給料もらえるなんで最高じゃん!」
と思うかもしれませんが、麻雀の勝ち負けによって給料が変動するのでよっぽどの麻雀好きじゃないと続かないと思います。
実際短期間で辞めちゃう人が多いし、メンバーと急に連絡が取れなくなるケースはざらにあります。
すぐ飛んじゃうんですよね。
雀荘メンバーのリアルな給料事情は【悲惨】現役雀荘メンバーの僕の給料事情を暴露します!絶対に雀荘店員にはなるなからどうぞ
余談ですが、フリー雀荘はお店がギャンブルには関わっていないという体を取っています。
そのため僕たちメンバーがお客様と麻雀を打ってる時、メンバーは形式上は客になります。
仕事中なのに麻雀を打つのは雀荘に馴染みがない方にとってはいささか不思議に思うかも知れません。
3:レートとかゲーム代とかトップ賞とかウマとかオカって?

正式に許可されているフリー雀荘のレートは主に0.2(テンニ)から1(ピン)です。
呼び方 | 1000点あたり | ゲーム代 | 財布にはどれくらいあればOK? | |
0.2 | テンニ | 20円 | 300円くらい | 5000~10000円 |
0.3 | テンサン | 30円 | 300円くらい | 5000~10000円 |
0.5 | テンゴ | 50円 | 400円くらい | 10000円~20000円 |
1 | テンピン | 100円 | 500円くらい | 30000円~ |
ゲーム代は基本的にゲーム終了時点でトップがまとめて払います。
雀荘によってはトップの人が少しゲーム代を多く払うシステムもあります。(トップ賞)
また麻雀では点数の差をより大きくつけるためのシステムとしてオカやウマがあります。
オカとは25000点持ちでスタートして、ゲーム終了時には30000点を基準に計算します。
そして5000点×4=20000点をトップの方に足します。
ウマとは順位によってボーナス点をつけるシステムです。
一般的に使われるウマは10-20と10-30です。
5-15という形式のウマもありますが、フリー雀荘で採用されることは比較的少なく、プロの対局で使われることが多いです。
下に具体的な数字を表にして載せます。
トップ | 2着 | 3着 | 4着 | |
5-15 | +15000 | +5000 | -5000 | -15000 |
10-20 | +20000 | +10000 | -10000 | -20000 |
10-30 | +30000 | +10000 | -10000 | -30000 |
(単位:点)
「数字いろいろ出てきたけど、結局どういうこと?」
そんな方のために実際の結果を例に出して、いくらお金が増減するかをわかりやすくまとめます。
Aさん、Bさん、Cさん、Dさんの4人で半荘打ったとします。
Aさんが45000点のトップ、Bさんが29800点の2着、Cさんが15000点の3着、Dさんが10200点のラスという結果でした。
25000点持ちの30000点返しのオカありのルールです。
麻雀は点数を計算する際、1000点未満の端数は500点までは切り捨て、600点以上は切り上げるというやり方が一般的です。(五捨六入)
実際の持ち点 | オカ調整後 | 五捨六入した後 | |
Aさん | 45000 | +35000 | +35000 |
Bさん | 29800 | -200 | ±0 |
Cさん | 15000 | -15000 | -15000 |
Dさん | 10200 | -19800 | -20000 |
(単位:点)
ここからウマを反映させます。
今回は5-15、10-20、10-30とウマごとに計算します。
五捨六入した後 | 5-15 | 10-20 | 10-30 | |
Aさん | +35000 | +50000 | +55000 | +65000 |
Bさん | ±0 | +5000 | +10000 | +10000 |
Cさん | -15000 | -20000 | -25000 | -25000 |
Dさん | -20000 | -35000 | -40000 | -50000 |
(単位:点)
オカとウマを反映させるとかなり点数に差がついたと思います。
最後に実際に動く金額をまとめます。
・5-15の場合
テンニ(ゲーム代300円) | テンサン(ゲーム代300円) | テンゴ(ゲーム代400円) | ピン(ゲーム代500円) | |
Aさん | +700 | +1200 | +2100 | +4500 |
Bさん | -200 | -150 | -150 | ±0 |
Cさん | -700 | -900 | -1400 | -2500 |
Dさん | -1000 | -1350 | -2150 | -4000 |
(単位:円)
・10-20の場合
テンニ(ゲーム代300円) | テンサン(ゲーム代300円) | テンゴ(ゲーム代400円) | ピン(ゲーム代500円) | |
Aさん | +800 | +1350 | +2350 | +5000 |
Bさん | -100 | ±0 | +100 | +500 |
Cさん | -800 | -1050 | -1650 | -3000 |
Dさん | -1100 | -1500 | -2400 | -4500 |
(単位:円)
・10-30の場合
テンニ(ゲーム代300円) | テンサン(ゲーム代300円) | テンゴ(ゲーム代400円) | ピン(ゲーム代500円) | |
Aさん | +1000 | +1650 | +2850 | +6000 |
Bさん | -100 | ±0 | +100 | +500 |
Cさん | -800 | -1050 | -1650 | -3000 |
Dさん | -1300 | -1800 | -2900 | -5500 |
(単位:円)
というような増減になります。
実際は収支を自力で計算する必要はなく、機械が自動でやってくれたり、メンバーが計算してくれます。
基本的なお金の増減はこれだけです。
あとは雀荘によってはトップの人から+αでゲーム代をいただくトップ賞や、一発や赤牌や裏ドラが上がり時に手の内にあった場合に祝儀(チップ)が発生する場合もあります。
麻雀店で勝ち組になるには現役雀荘メンバーが教える麻雀の成績が飛躍的に向上する方法をご覧ください!
この辺のルールは雀荘によってまちまちなので初めて行く場合はあまり気にしなくてもいいです。
4:怖い人はいる?

「なんとなくお金がどれくらいかかるかは分かったけど、雀荘って怖い人いるんじゃないの?」
「ぼったくられたらどうしよう」
って思っていると思います。
安心してください。
最近の雀荘はかなりクリーンです。
暴力団対策法や暴力団排除条例などで893絡みの雀荘は運営できないです。
また、業界自体もサイバーエージェントが主体となって麻雀のプロスポーツ化を推進しています。
2018年から麻雀のプロリーグであるMリーグが発足し、ますます麻雀がメジャーになっています。(参考サイト:https://m-league.jp/)
いい雀荘を見分けるにはいい雀荘に必ず巡り合うに見るべきな7つの視点 を見てね!
Mリーグに出場しているプロ雀士についてはMリーグ発足!ドラフト指名されたプロを全員まとめてみたからどうぞ!
近年では「飲まない、賭けない、吸わない」をテーマにした健康マージャンもブームになっています。
さらに大手の雀荘チェーン店では基本的に入店時に身分証を確認し、暴力団関係者とみられる方は入店をお断りしています。
また、店内でイカサマや迷惑行為を行ったお客様に関してもご遊戯をお断りするなどしています。
なのでフリー雀荘デビューの方でも安心してご遊戯していただけるような努力をしています。
5:ルールは?

雀荘によってかなり違います。
一番オーソドックスなルールとしては東南戦の25000点持ちの30000点返しで喰いタンあり、後付けあり(アリアリ)のルールです。
大手麻雀チェーン店であるマーチャオ、ウェルカム、ZOOではこのルールを採用しています。
フリー雀荘に初めて行く方はほとんど大手の雀荘に行くと思います。
大手ではオーソドックスなルールが採用されているのでネット麻雀と遜色なくできると思います。
大手の中でもマーチャオはあがり連荘を採用しています。
あがり連荘とは親番を継続するにはあがらないといけないルールです。
流局聴牌の場合親番は流れてしまいます。
それに対してウェルカムとZOOは聴牌連荘を採用しています。
聴牌連荘では流局時に聴牌の場合親番は続行します。
他には雀荘によって赤牌が役になるところもあります。
詳しくは実際に雀荘に行ったとき、メンバーが丁寧に説明してくれるので安心してください!
点数計算ができない方も多いと思いますが、その旨をメンバーに伝えていただければフォローしてもらえるので安心して遊ぶことができます。
6:デビューするならどこがおすすめ?

「よし、いろんな疑問が解決できたからデビューしてみようと思うけど、どこでデビューするのがいいの?」
という方へ向けて、現役雀荘メンバーがおすすめする雀荘を3つ紹介します。
1:マーチャオ
北は仙台、南は福岡までチェーン展開している業界規模No1の雀荘チェーンです。
多数の麻雀プロも在籍しているので、テレビでよく見るプロと一緒に麻雀を打てちゃうかも?!
クリーンなイメージを推し進めているので、とても安心です。
ドリンクバーなので、麻雀中に好きな飲みものを飲みながら打てます。
禁煙店もあるのでタバコの煙が苦手な方も大丈夫です。
また麻雀成績管理システムを導入しているので、平均着順やトップ率などのデータを細かく見られます。
レーティングという指標もあるので、自分が全体でどれくらいの実力かを一目で判断できます。
レートはテンゴとピンの2種類があります。
2:ウェルカム
首都圏を中心にチェーン展開している老舗の雀荘です。
レートはテンニ、テンサン、テンゴなので、初心者の方もお財布を気にせず打てます。
またウェルカムの直営店ではマーチャオと同じ麻雀成績管理システムを使っているので、マーチャオのデータと相互にリンクしています。
マーチャオ同様ドリンクバー付きです。
店内はとてもアットホームな雰囲気でお客さんが比較的明るいのも特徴の一つです。
3:麻雀ZOO
全国にチェーン展開している麻雀店です。
レートはテンサンとテンゴの2種類です。
ZOOの特徴としてはなんといってもゲーム代がとにかく安いです。
テンサンは1ゲーム250円、テンゴ1ゲーム300円(消費税は別)と業界では最安です。
メンバーは学生が多いので、距離感もかなり近いです。
ドリンクバーはありません。
禁煙店も多くあるのでタバコ嫌いの方も安心ですね!
麻雀の実力が不安なら戦術本を読んでみよう
初めて麻雀店に行くうえで不安なのが、「カモにされてお金をむしり取られたらどうしよう」ということでしょう。
実際僕も初めて雀荘に行くとき、このような不安感がありました。
結論から言うと、「最初は負けてもしょうがない。だけど最低限負けないための知識をつけるべき」です。
どんな事柄でも最初はだれだって初心者。
初めから勝てるほうが稀ですよね。
だから最初負けてしまうのはしょうがないことだと思います。
でも同じ負けるにしても、
- 何も知らずに負ける
- 知識は持っていたけど、発揮できなくて負けた
だったら後者のほうが絶対にいいと思いませんか?
もちろんある程度のルールを覚えただけもフリー雀荘デビューすることはできますし、十分楽しいです。
しかし麻雀の知識が頭に入った状態のほうがもっと麻雀を楽しめます。
麻雀の知識を手っ取り早く吸収するには、戦術本を読むのがおすすめ。
現役のトッププロや麻雀ライターが必要な知識を本にしてくれています。
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なので「とりあえず麻雀戦術本がどんな感じなのか読んでみたい」という方はキンドルアンリミテッドに登録してみるといいでしょう。
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フリー雀荘であなたも雀荘デビューしませんか?
これでフリー雀荘デビューするにあたっての不安は全て取り除かれたといっても過言ではないと思います。
初心者の方は低いレート(テンニ、テンサン)で最初挑戦してみるのがおすすめです。
多くの雀荘では学割サービスを実施しているので、学生さんは学生のうちにデビューしてみてください!
リアルな牌を使って他のお客さんも面と向かってやる麻雀は、ネット麻雀とは違った面白さがあります。
「デビューしてみたいけど迷うなー」
と思っている方は ぜひこれを機会にデビューしてみてください!
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