最近は空前絶後のウイスキーブームがやってきています。
山崎、白州、響といったサントリー産のウイスキーは品薄状態でかなりレアです。
大学生におすすめのウイスキーは大学生におすすめの滅茶苦茶旨いウイスキー19選から!
今回はジャパニーズウイスキーを生産するサントリーと双璧をなすニッカウヰスキー宮城峡蒸留所に行ってきました!
ウイスキー作りの工程の見学から試飲までできるので酒好きにはたまらない空間でした。
記事のざっくりした内容
ニッカウイスキー仙台工場への行き方
ウイスキー工場に行くのに車で行くのはとても勿体ない。
ということで今回は電車で向かうことにしました。
仙台駅から工場の最寄りである作並駅まではJR仙山線の山形行きに乗って40分ほど。
作並駅に到着しました!
木でできた駅舎でかっこよかったです(小並感)
作並からは徒歩で工場に向かいます。
休日だと駅からシャトルバスが出ているみたいですが、今回行った日は平日だったので歩きます。
峡谷なので見渡す限りの緑!
心が休まります。
工場までは歩いて30分ほどだったんですが、意外と遠い、、、
午前の受付終了の10分前になんとか到着しました。
スポンサーリンク
ニッカウイスキーの工場見学開始
まずはニッカウヰスキー誕生の歴史をビデオで見ます。
ニッカウヰスキーは元々ジャパニーズウイスキーの祖である竹鶴政孝が作りました。
竹鶴政孝
広島県賀茂郡竹原町(現・竹原市)出身の日本の実業家。ウイスキー製造者、技術者。会社経営者。ニッカウヰスキーの創業者であり、サントリーウイスキーの直接的始祖、マルスウイスキーの間接的始祖でもある。これらの業績から「日本のウイスキーの父」と呼ばれる。
ニッカウヰスキーのバックボーンを知れたところで蒸留所の中を見学します。
宮城峡蒸留所は東京ドーム4個分の敷地を誇っています。
大自然の中にレンガ造りの建物はすごく映えます。
「てか、そもそもウヰスキーってなに?どうやって作ってるの?」
っていう人も多いと思います。
ウイスキーは①製麦→②仕込み→③醗酵→④蒸留→⑤貯蔵→⑥ブレンド
というのが主な流れです。
乾燥時のピートの量だったり、醗酵時間や酵母の種類、蒸留方法や回数、熟成する樽の種類や年数によって味わいが無限に変化します。
また、1つの樽のウイスキーのみで作ったウイスキーをシングルカスクといい、同じ蒸留所でできたウイスキーをブレンドして作ったウイスキーをシングルモルトと言います。
他にもトウモロコシを原料にしたグレーンウイスキーや複数の蒸留所のウイスキーをブレンドしたピュアモルトウイスキー、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーがあります。
乾燥棟
まず最初に見たのは乾燥棟(キルン棟)です。
ウイスキーを原料である大麦を乾燥させるための施設ですね。
基本的にウイスキーの原料に用いられるのは二条大麦です。
またお茶などの多く使われるのは六条大麦です。
六条麦茶っていう商品もありますよね。
そして大麦を乾燥させるための燃料としてピートを使います。
このピートの煙の香りがウイスキー独特のスモーキーさを作ります。
仕込棟
次に見たのが仕込棟です。
ここではウイスキーを蒸留する前の糖化と醗酵を行います。
乾燥させて粉々にした大麦に温水を加えることで麦芽内の酵素が反応してでんぷんを糖分に変えます。
ご飯を噛むと甘くなるのと同じです。
ここで使う水がウイスキーの風味にかなり影響します。
竹鶴政孝は宮城峡を蒸留所を選んだのは、近くを流れる新川の水で作った水割りの味が決め手と言われています。
その後、できた水(麦汁)に酵母を加えて醗酵させていきます。
この作業でウイスキーの香りが決まってきます。
宮城峡蒸留所では仕込棟の管理をコンピュータで行っていて、24時間体制でチェックしているそうです。
この作業でアルコール7~8%のビールっぽい液体に変わります。
蒸留棟
次の施設は蒸留棟です。
さっきできた液体を蒸留して純度の高いアルコールにしていきます。
蒸留とは中学校の時の理科の実験でやった水とエタノールを混ぜて加熱してから蒸気を冷やして液体を分離させるやつです。
ジャパニーズウイスキーは単式蒸留器で蒸留します。
ニッカウヰスキーは宮城峡蒸留所の他に余市蒸留所があります。
余市蒸留所では直火で蒸留していますが、宮城峡蒸留所ではスチームを使って蒸留します。
直火よりも低温でじっくり蒸留するのでまろやかな味わいのモルトウイスキーになります。
▼こんな感じの機械(ポットスチル)で蒸留します。
こうやって味の違うウイスキーを作ることでブレンドの幅が広がります。
2回蒸留してアルコール濃度を上げます。
貯蔵庫
次は貯蔵庫です。
蒸留されたウイスキーはオークの樽に詰めて貯蔵されます。
ウイスキーの色と言えば琥珀色ですが、もともとのウイスキーは無色透明です。
貯蔵の過程で樽から溶ける成分で琥珀色になっていきます。
また、ウイスキーは貯蔵の過程で毎年2%ずつ減っていきます。
これをウイスキーの本場スコットランドではエンジェルズシェア(天使の分け前)と呼んでいます。
外国ならではのおしゃれな言い回しですよね。
さらにウイスキーは一定期間貯蔵庫で寝かせますが、長い時間寝かし続ければいいってものでもありません。
毎年開催されるWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)やISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)といった世界のウイスキー品評会で賞を取るのは17年か21年が多いそうです。
ニッカウヰスキーの主力である竹鶴も17年と21年が多数回受賞しています。
工場見学お待ちかねの試飲
一通り蒸留所内の施設見学が終わったらお待ちかねの試飲タイムです!
今回の試飲は宮城峡、スーパーニッカ、APPLEWINEの3銘柄です。
試飲コーナー内にはバヤリースや十六茶も置いてあり、お酒が飲めない人やドライバーの方も大丈夫です。
また炭酸サーバーや氷や水もあるのでお気に入りの飲み方でウイスキーを楽しめます。
▼おすすめの飲み方もわかりやすく書いてあります
まず最初に味わうのは宮城峡です。
宮城峡は余市とともにニッカウヰスキーを牽引するシングルモルトウイスキーです。
風味はとても柔らかく、若いウイスキーならではのフルーティーな味わいです。
ストレートでも全く重さを感じませんでした。
次はスーパーニッカです。
スーパーニッカは宮城峡蒸留所と余市蒸留所のモルト原酒とカフェグレーンをブレンドしたブレンデッドウイスキーです。
呑んだ感じは結構なピートの香りがします。
かなりスコッチウイスキーに近い味わいです。
ボウモアやアードベッグのような「ザ・スコッチ」みたいなウイスキーがお好きな方にはかなりおすすめです。
若干薄めに感じたので、水割りよりはロックがおすすめです。
最後に呑んだのはAPPLE WINE。
リンゴのワインにリンゴブランデーを加えブランデーの樽で熟成させたお酒です。
ニッカウヰスキーの前身の会社である大日本果汁会社時代から作られている歴史あるお酒で、ニッカ最初のウイスキーよりも先に生まれました。
現在は青森県の弘前工場で作られています。
僕は恥ずかしながら、このお酒を全く知りませんでした。
呑んでみた感想としては、超飲みやすい!
特に炭酸と割ってハイボールにするのがおすすめです。
アップルタイザーのような飲み口でお酒が苦手な方や女性にもお勧めできます。
こういうところだと新しいお酒に出会えるのでとてもいいですよね。
工場見学後のお土産コーナーも超楽しい
大満足の試飲タイムを終えてお土産コーナーを見てみます。
お土産コーナーにはニッカウヰスキーが販売しているお酒や、ウイスキーを使ったお菓子があります。
また蒸留所でしか買えない限定のウイスキーもあって、ウイスキー好きにはたまらないです。
宮城峡は3種類のウイスキーをブレンドして作っているんですが、原酒は蒸留所限定で販売しています。
やっぱりお酒大好きマンとして呑まないわけにはいかないと思い、隣接している有料試飲コーナーでまずは呑んでみます。
呑んでみたら、どれも原酒ごとに特徴があってとても面白かったです。
結局3種の呑み比べセットを購入。
7,000円しましたが、お酒は大好きなので全く痛くないです。
他にもウイスキーボンボンやチョコレートを購入。
お土産の総額は14,000円也。
蒸留所見学が無料なのにしっかりお土産コーナーで散財。
術中に完全にはまりました。
ウイスキーの工場見学で歴史に触れられました
実際の製造工程を見てみると、ウイスキー作りは手間と圧倒的な時間がかかっていると思いました。
あと宮城峡蒸留所は峡谷にあるので、超大量の緑があってかなり休まります。
レンガ造りの建物と緑が西洋感を醸し出していて、お酒があんまり得意じゃない方も楽しめる場所だと思います。
▼敷地内には手入れされた池もあります。
今大ブーム中のウイスキーの全てを間近にできる宮城峡蒸留所に是非行ってみてください!
>>関連記事
・赤羽橋駅近の『ガネーシャ ダイニング』をレビュー|東京タワー周辺の本格インドカレー店
>>あなたにおすすめの記事
コメントを残す